【国産材戦略開始 Ⅱ】
Subject: 【国産材戦略開始 Ⅱ】
Date: Tue, 19 Jul 2005 20:51:03 +0900
『木という名のタイムマシンに乗って。』
住友林業の仕事は、100年単位で続きます。
http://www.sfc.co.jp/
[7月19日付朝日新聞朝刊全面広告]
『風倒木、中国で生かせ』
「住商、台風被害の風倒木を中国輸出へ 急成長で需要急増」
[7月19日付朝日新聞夕刊]
http://www.asahi.com/business/update/0719/086.html
住友商事は、昨年9月の台風18号の影響で北海道で深刻な問題となっている風倒木
を、木材需要が急増している中国に輸出する。大手商社による大規模な国産丸太の中
国向け輸出は初めてという。北海道の森林環境の悪化防止と同時に、中国向け輸出
ルートを今後拡大していくことで国内林業の活性化にもつなげたい考えだ。
本日の朝日新聞・朝刊夕刊に、広告も記事もでっかく出ました。
酷暑になれば、ヒートアイランドで環境問題。梅雨明けを狙って。
環境と木材のアッピールは、朝日新聞の読者が一番ウケるの?
◆ キーテック、神奈川県産材で合板実験生産 国産材合板のデータ収集
構造用LVLや合板メーカーのキーテック(東京都、青木慶一郎代表取締役専
務)では6月下旬に、神奈川県森林組合連合会(久保寺邦夫会長)から神奈川県産材
杉丸太(11.1立方メートル)の供給を受け、国産材合板(全層)の実験生産を
行っている。
(日刊木材新聞17年7月6日付)
■住友林業、内装材に孟宗竹使用の木造住宅300棟を限定発売
http://www.sfc.co.jp/information/news/2005/2005-07-04.html
住友林業は内装材に竹を採用した木造住宅「スーパーナチュラル バンブー」を
発売した。内壁などに幹が太く、色あせや傷にも強い中国産の孟宗竹(もうそうち
く)を使う。
竹の繊維は抗菌・消臭効果も高いという。竹は成長が早く、伐採後もすぐに生育域
を広げるため、環境保護の観点でも有用と判断した。9月末まで300棟限定で販売す
る。新製品は樹種のこだわりを提案する「スーパーナチュラル」の第5弾。
[7月14日/日経産業新聞]
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吉┃通┃信┃ 木 No.002
━┛━┛━┛ yositanaka@nifty.com
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『まず、木を植えよ。』 江戸農書
紀伊国屋文左衛門の頃はお金持ちが山持ち。
お金のない人たちは農地を耕しで農民生活を。
農業は、農政族議員、農協などがっちりしているけど
林業は、自由貿易、自由競争で消費者に優しい業界。
年間の木材消費金額1兆5千億円。内8割が輸入。
国民一人あたり約1万円の消費の内8千円が海外に。
その8千円が海外の山林をリニューアル。
ボーダレスワールドならしかたないとするか、
お隣の山々が飛ばす花粉に悩まされるか。
★【自給率の低さは世界でも異例】
http://www2.ocn.ne.jp/~pluswood/infotext1.html
日本 英国 米国 フランス ドイツ
年間着工数 123万戸 16万戸 109万戸 30万戸 33万戸
建て替え年数 26年 141年 103年 86年 79年
*大量消費・大量廃棄の国日本の姿が窺えます
日本は、ドイツやカナダの製材企業の食い物にされていないかっ。
木材消費量の少ない国々が日本に木材を叩き込んできています。
中国人が日本人並みに紙を使い出せば、日本の山は宝の山に?
■[中国の紙産業]リポート/15年1月書込み
http://www004.upp.so-net.ne.jp/paper/kamisangyo.html
「中国」2001年度/国民一人当りの紙の消費量は、年間28キログラムです。
(日本の1960年頃の消費量と同じレベル)
(中国の1950年の紙の消費量は、一人当り・0.73kgであった。)
2001年の中国の紙産業は、日本を抜いて世界第2位になった。
<全世界の紙産業・生産量=31800万トン>
2001年度、アメリカは、約8080万トン。日本は、約3100万トン。
中国=3.818万トン/(3.200万トン=1昨年)
「紙の消費量/2001年度」1人当たり/一年
世界平均=52.2kg
デンマーク=340.8kg ベルギー=329.4kg 米国=308.7kg
スエーデンー=276.7kg フィンランド=266.5kg オーストリア=259.6kg
カナダ=253.4kg 日本=242.8kg 中国=28.4kg
(日本の製紙産業の古紙比率では、製紙原料の、60%が古紙です。)
日本の木材消費量は年間1億立米です。
ほぼ日本の立木【成長量】に匹敵します。
日本の山林だけで自給できるということ。
◆間伐材コーナー
立派な間伐材のコーナーあり。その説明看板に、
1975年 2000年
林業就業者数 20万人 6万人
65歳以上の割合 7% 28%
木材供給量 9637万立米 9206万立米
自給率 35.9% 21.0%
日本の木材蓄積量は、1995年で人工林1892百万立米、
天然林1590百万立米。
なんと1966年の倍に成長。
森林面積はほぼ変わらないが、蓄積木の体積は、
年間7000万立米増加中。
◆エネルギー消費量 木材を1とすると。
木 : 鉄 :プラスティック : アルミニウム
1 : 14 : 40 : 140
世界の林産業従事者は、「木材」をなんとか「環境商品」のカテゴリに
入れようと必死です。
◆【林産物素材生産量】
http://vi-no-japan.hp.infoseek.co.jp/japanese/ken/ken34.html
北海道 5539千円 1位/47都道府県
岩手県 1451千円 2位/47都道府県
宮崎県 1264千円 3位/47都道府県
福島県 1101千円 4位/47都道府県
秋田県 1049千円 5位/47都道府県
◆スギによる異樹種構造用集成材の日本農林規格の適合性について
http://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h14-8gatu/0820-jasninka.htm
◆国産材の現在と将来 現場からの一提言 山佐木材
http://www.woodist.co.jp/2002inside/sasaki/kokusanzai.html
■『杉と米松 異樹種集成材を商品化 山佐木材、中国木材がJAS認可』
鹿児島の集成材メーカー山佐木材と米松大手の中国木材が共同で研究開発を進めてい
た国産杉と米松を使った異樹種構造用集成材が7月29日付で日本合板検査会からJA
S製品の製造認可を取得、これにより供給体制が整った。異樹種のラミナの組み合わ
せによるJAS取得は初めて。商品は表裏方向に強度の高い米松ラミナを、内側に杉
ラミナを配置したものだが、これを手始めに様々な組み合わせも想定され、集成材は
新たな段階に入った。また林野庁は杉材需要の拡大に向けた有力な動きのひとつとし
て、期待を持ってみている。
杉と米松混用の集成材開発は約3年前に堀川社長(中国木材)が佐々木社長(山佐木
材)に提案して始まった。これに林野庁の「ハイブリッドティンバー製造システム等
開発事業」が加わり本格化、今回のJAS認可により供給体制が整ったことになる。
異樹種構造用集成材の商品名はこれから付けることになるが、山佐木材では大断面、
中断面、小断面の集成材を、中国木材は中断面、小断面集成材を受注生産する。新商
品開発の背景には両者の戦略がある。欧州の集成材と激烈な競争を繰り広げている中
国木材では主力商品のひとつであるドライビーム(構造用米松乾燥製材)生産により
生ずる小割材の用途開拓が大きな課題。一方の山佐木材は杉集成材生産で実績を上げ
ているが、杉材の強度面における弱点の克服が課題となっていた。
「杉のノウハウは当社が、米松のノウハウを中国木材が提供し、また官・学の全面協
力の元にようやくこぎつけた。九州は杉の一大産地。これにより杉需要拡大の糸口が
できた。これが軌道に乗れば林業振興、さらには森林整備にも好影響を与えよう。」
佐々木社長談。「杉を生かすことは日本の山の整備につながり、杉をいかに生かすか
という面でも積極的に取り組んでいきたい。」堀川社長談。
[2002年8月22日付 日刊木材新聞]
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