【吉配信】~森とヒトと

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Thursday, May 11, 2006

【木材業界は国際化最先端】

Subject: 【木材業界は国際化最先端】
Date: Tue, 13 Sep 2005 23:51:50 +0900


「日本では一番腐れやすい
 『ホワイトウッド』を
 消費者は知らずに使っている。」 岡野・東大名誉教授
               http://www.rinzai-shinbun.co.jp/


国産材専門紙が業者を中抜きして一般消費者向けに
「アル チェッポ(イタリア語で年輪)」という情報紙発刊。

6月15日号に、木造住宅の7~8割に使われている
欧州ホワイトウッド集成柱を「最大の問題児」と表現。

責任者不在の弱震建て替えの次は、2020年に腐っ
た柱で建て替えですか。アスベストどころではない。

建ててすぐ値の下がる家のために、
自国の山林をほったらかしにして、
材木を輸入して、儲かっていない。

涼秋だというのに、寝苦しいなぁ。

80%が輸入という木材業界は、国際化はとっくに終了。
自給率や国産という概念で世界と戦えないことも自覚。

業界最大販売部数の日刊木材新聞2020年の予想は?

大地震で東京が崩壊しているという話がなく
ホッとしますが、2020年に新築着工50万戸!

地震のない中国沿岸部で、林業、住宅、建材、流通の
日系企業が生き残りを目指すことを前向きに勧めます。


「20年後を先に予測して、2年後の計画を立てます。」 孫正義



★『2020年 業界大予想』

2020年には木材・建材・住宅業界はここまで変化しているとして、
12のエピソードを用意した。 


■新設住宅着工50万戸へ

居住の形態は多様化していく。
産業としての競争力を高めていくためには部資材の標準化で、オープン工法のなかで
の情報共有化など、これまでとは発想を変えていく必要が迫られている。

日本の住宅産業は、プレハブ住宅や木造でも合理化認定といったクローズド化の方向
にあったが、それでは数が見込めないなかでは割高になってしまう。2X4工法のよ
うに構造材は規格化され、大量生産でコストダウンし、住宅としての多様性を可能に
することが必要。構造材、羽柄材、造作材など木材だけでなく、建材・設備機器も含
めた水平統合によるオープン部品化が求められる。


■日本は外材輸出大国に   国産材生産量が飛躍的に増加

2020年、国産材業界は杉をはじめとした原木の大量輸出を進めるため、最も大きな課
題となっていた原木集荷面で、既に検数(生産検知)方式による港への直接搬入に山
主、素材業者の了解が得られ、ある程度の量をコンスタントに確保することができる
ようになる。

違法伐採問題が課題となる東南アジア等への輸出も始まっている。

世界の木材の流れが、活発な木材需要に支えられた中国を中心に動いており、北欧、
北米、オセアニア等も中国向けを中心に輸出をシフト、日本の国内需要は引き締ま
り、製材、集成材、合板等EWなどの国内向け原木販売価格が上がっているため、そ
こでトータルの採算をある程度の線まで合わせられる。

杉を中心とした国産材供給量は林野庁が平成32年の目標として掲げていた3300万立方
㍍を上回るピッチで増加、素材業者の仕事量は増え、森林整備も進め始めた。


■世界の原生林貿易禁止   人工林資源の価値を高める

今から15年後の2020年には、世界中の原生林貿易は禁止されているだろう。

世界に冠たる人工林資源を有するニッポンは、原生林貿易禁止条約と、折からの国力
低下によって、杉資源輸出国に転じているだろう。世界的な材価高騰が日本の山を豊
にし、職を求めて若者たちが里山に殺到するだろう。


■国有林払い下げ、外資へ   ゆとりある暮らし 将来に大きなツケ

元は国有林だったところが、宮崎のシーガイアなどのように当初の目的(防風林)を
果たせないレジャー施設に変わった例は全国にある。しかもそれらが経営破綻したの
ちに、大手外資系の企業がテコ入れするケースも少なくない。極端にいえば、国民の
税金で料理も器も全部用意しながら、見通しの甘さで最もおいしいところをさらわれ
るのと同様だ。

2020年、投資という意味での外資は、中国系の伸びが予想され、もしかしたら、中国
系企業が派遣した東南アジア系の労働者により、日本の森林施業はまかなわれていく
のかもしれない。


■木材貿易が完全自由化   懸念される自国資源の保護

関税がゼロになり、行き過ぎる輸入拡大は、国内林業がさらに衰退し、適正な森林管
理を妨げる。また、輸出国が短期的な歳入増を狙って乱伐に動くと、「持続可能な開
発」とはかけ離れる。貿易自由化が、世界的な森林資源の枯渇につながっては経済活
性化の意味がなくなってしまう。


■ラワン合板がなくなる   付加価値の高い製品として残る可能性大

品質が安定し、強度もあり、耐久性に優れているなどのの多くの特徴をも持つラワン
合板が、完全に市場から消えることはないと思われる。今後はより付加価値の高い合
板という分野で残り続け、南洋材原料という点で見ると、カメレレ等の植林木へ利用
度が進むだろう。


■木造中高層建築が可能に   構造解析と防耐火問題がカギ

「木造中高層建築が認められる」というテーマは建築基準法の性能規定化によって大
きく可能性が広がっており、実際には来年度中くらいには、木造4~5階建ての中高
層建築物が実現する可能性もある。


■住宅資材はHCで買う   大店舗化で木材・建材扱い増

2013年のある日、A工務店がホームセンターに発注していた荷物が届いた。トラック
には、構造材や内装材など、家1棟を建築するのに必要な建材のほか、食料品あトイ
レットペーパーなどの日用品も積まれている。


■木材製品市売りの消滅   羽柄プレカット化で減る扱い量

都市部では羽柄プレカットがさらに進行し木材製品の販売量は減りつづける。経営が
成り立たなくなった市売り市場は保有不動産の有効利用へと転じるだろう。


■夢の建材、遂に登場   市場では日常用と嗜好用で2極化

国内では総世帯の“老い”にあわせた増改築・リフォーム需要が大きな軸となり、統
合化された建材商品が「必要な分だけ」動くという環境になっていくだろう。

「17年前は内装ドアなど建具のユニット化が本格化した時期だったが、17年後は住宅
そのものがユニット化しているだろう」と話す建材問屋(企画開発室)では、建材商
品は「ニーズ」と「ウォンツ」で2極化すると予測する。簡単に言えばニーズは日常
品であり、ウォンツは嗜好品だ。

すでにあらゆる面で世界市場となっている中国では、今後2020年までに毎年4億8600
万~5億4900万平方㍍の住宅が建設され、住宅建設投資は年7%のペースで増加する
と予測されている。不動産業は次代の中国経済の基幹産業になるという声さえあるほ
どだ。

今後、国内建材メーカーの販売先が、消費地として老いた日本から中国大陸へ移行し
ていくのは間違いなく、製造工場の海外移転はさらに加速していくだろう。


■中国からの住宅輸入の開始  敵は海外ではなく国内生産の合理化が先

住宅資材の中国への生産移転が活発化している。日本の20~30分の1といわれる労働
コストで高度な工業生産が可能となれば、「資材だけでなくいずれ住宅そのものも
―」と見るのは自然の発想だろう。

議論の焦点は、いかに完成品に近い段階まで生産移転できるかに尽きる。その意味で
も最も現実味のあるモデルは、工場生産比率を最大限に高めたプレハブ住宅の生産移
転だろう。


■住宅は施主が直接建てる

住宅は自分で建てるようになる。

住宅を自分で建てるとは、設計、監理、施行さらに資金管理など施主が自分で行って
いくことを意味する。注文住宅は今までのような住宅会社による一元的管理ではな
く、施主に設計、監理、施行でかなりの選択権が与えられる。

住宅建築にかかるあらゆる業務が明確に分離され、どんぶり勘定の取引がなくなるこ
とで、主に流通に関する不要なコストが削減される。材工込みといった見積もりか
ら、完全な分離見積もりとなり、競争状況がわかりやすくなる。半面、コスト吸収の
緩衝材がなくなり、コストアップとなる場合が出てくる。

いずれにせよ、木材・建材業界はまだ施主を本当の需要家と考えアプローチしている
ケースが少ない。現在の需要家は住宅会社、ビルダー、工務店である。しかし、あと
20年、ソフト、ハード両面で整備され、施主が自分で住宅を建てる、そうした時代は
必ずやってくる。だれがこうした需要に呼応したビジネスモデルを構築できるか、最
終的な勝敗はここに行き着く。


【日刊木材新聞 平成15年9月18日付】
http://www.n-mokuzai.com/news.htm





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吉┃通┃信┃  住宅  No.003
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