【吉配信】~森とヒトと

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Monday, April 20, 2009

日本の木材は地産地消、中国人の巨大な空腹

田中吉さん

長谷萬さんの取り組みは賢いと思います。
商いの扱い商品を、輸入材などの量をさばく
やり方から、質や付加価値商品にシフトされている。

日本の家をこれから建築するのに、昭和の時代の様に
プレハブ住宅用の南洋材を張り合わせたベニヤ板だの
ロシアの赤松やら北米の針葉樹を構造材として安く輸入した
外材は もはや要らないでしょう。

今後の日本のちゃんとした家は、日本の山の杉や檜を
計画的に使い、きちんと森を管理して 山や川、森と
共生する道を進むしかないです。しかし、お腹を空かせた
中国人やインド人に、「儲かるから」といって 日本の森資源を
売りさばいてはならない。日本の森の資源は地産地消で
日本の家、日本の社寺や公共建築に使われるのがせいぜいの量。

貿易とは、資源やそれを加工製品化したものの交換が基本にありますが、
アメリカのように、世界メジャーの企業が生産、サービスを他国に行った
対価で買い集めた資源や工業製品を無尽蔵に消費し、廃棄していく
活動を1945年の戦勝国も敗戦国もこれを見習って同じことをやってきましたが、
この生き方の限界はとうに過ぎており、さらに中国やインドが同じことをやろうと
している。いま省みないとならないのは、例えば 1900年代以前の人間の暮
らし方。
自動車とか航空機とかがない時代には、こんなにヒトやモノ、金が世界を行き来する
ことはあり得なかったし、食料も工業品もその土地できれいさっぱり消費され続
けてきた。

日本人は、日本で消費されるところの食料品や木材、エネルギーなどの生きるに
必要な
ものを支出欄にリストアップして、足りないものや余るものを企業会計方式で再
計算すべき。
国家予算ですら、使途不明、大義が見失われた状態なのでまこともって難しい作
業だと
思うが、これをやる必要がある。日本に住む人間の支出がはっきりすれば、それ
を賄うための
収入を考えればいい。収入が大きくなればなるほど安心と考える時代は終わり、
支出の方を最小限に抑えながら、それに見合った収入を考える。これが、無駄を
なくすやり方。

中国4000年の文明の歴史の中で、これを省みずエネルギー消費と
農業生産を極限まで行い、残るは砂漠と荒涼とした土地だけが残る
中国。彼らが今後、贅沢を謳歌し 消費大国となるために考えるべき
ことはたくさんあります。中華思想で 自分達だけがよければそれで
よしと考えた場合、世界は悪い方向に向かうに違いありません。
中国の床材メーカー大手の若い経営者が、ブラジルアマゾンの森林資源を
丸ごと買い取って、せっせと中国に木材を輸出しているらしいが、
彼らの暴走を第三国が牽制しない限り、アマゾンの森も、海洋資源のマグロも
オーストラリアの小麦も、ロシアの油もすべて漢民族たちが全て飲干してしまう。

フェアトレードという言葉がありますが、これこそ先進国や振興国が
未発展・途上国の労働力と生産物を貪り尽くすための、言い訳だと思う。
アマゾンの森林伐採も農地転換のための焼畑も、手付かずだったあの森が
ユーラシア大陸のほとんど全てがこの数千年の間に人間が「文明 Culitivation
=耕す」
というフランス語が顕わすように、森林を貪りつくしたものと同じ。今の享楽を
味わう
ために、京都の北山も奈良の山もそれぞれ都があった時代に薪として、住宅建材用に
伐採、焼き払われた。焼畑に元の森が返ってくるのは何百年の年月がかかるのだ
ろうか?
杉や檜、ブナや栃の木を有する自然林や森が数千年の時を経てカタチづくられ、
他の植物や動物との共生圏となり、そのおこぼれを人間が頂ければ有難しであっ
たのが
文明(耕す=Cultivation; 仏語)の暴走が起こり、食い扶ちが消失する。失楽園。

食糧生産の余剰分の行き先、工業生産物の余剰分の行き先。
日本人の食生活が西洋にならったおかげで、日本の土地の生産物だけで
我慢できなくなり、アメリカやオーストラリアから畜産、農業生産の「余りもの」を
輸入し、食べさせてもらっている。その対価を稼ぐために、トヨタやソニー、パ
ナソニックが
日本や中国、アメリカで工業生産物を「働くアリ」方式で大量生産、必至に販売して
生きながらえて来た」。 この働きアリ、働きバチの役割が 日本人や韓国人から
中国人、インド人にシフトするが、彼らは その対価で 世界からどれだけ資源
とカネを
集めて、どのような生活ぶりをしていくのか? ひょっとして、数千年来貧乏暮
らしで、
「節約」「もったいない」の心構えが根付いている日本人の消費の仕方とは根本的に
違う、世界資源の消費を中国人、インド人が進めるのではないか? 

このあたりの対話が必要だと思う。

田中吉成 さんは書きました:
>
>
>
>> 既読でしょうが、長谷川さんの関係者が 一生懸命取り組んでいるようです。ア
>> メリカ資本の桐材に近い、促成栽培 建材繊維の企業。 日本は 木材問屋の 
>> 長谷萬(東京)が代理店しているようです。
>
>
> ありがとうございます。
>
> 長谷川万次商店は、新木場の老舗です。
>
> 以前は、日本の長者番付一番の方。
>
> 輸入材ばかりを扱ってきた方に、
>
> 国産材などの方向転換する人が多いです。
>
>
>

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