【林業】 8/30
Subject: 【林業】 8/30
Date: Mon, 30 Aug 2004 21:00:27 +0900
「平削りプレーナー鉋(かんな)刃の寿命について。 ワイブル解析を用いて」
こんなタイトルの卒業論文。20年前。
酷暑と酷寒の目立て小屋でひたすらに材木試験片を削りました。
月産3000坪のプレカット工場で、年間1000万円分の刃物を消費!
プレカット化で、木工刃物メーカーは潤っているの?
この卒論は、時流をつかんでいたということに。
いや、でも、でも、木工業界は瀕死の状況?
まずは家具業界が中国廉価輸入品にやられて大変。
イケアなんかの外資の家具小売りがやってくれば、益々国産家具はメタメタ。
次は、建材、木材へ。
生産を中国へ移しちゃったら、もう二度と日本には戻ってきません。
■『木工業界復活をかけて』。
6月1日、全国木工機械工業会、全日本木工機会商業組合、全国木造住宅機械
プレスカット協会、日本機械鋸・刃物工業会、全国建具組合連合会、東京都
家具工業組合連合会、国際家具産業振興会、全国家具工業連合会の計8団体
が連名となり中川経済産業大臣に「セーフティーネット保証制度の弾力的運用
及び保証制度の拡充」についての要望書を提出した。
これは、業界不況にみまわれている家具・建具・木工機械メーカーといった
各木工関連業者に対するセーフティーネット保証制度の効力が、さまざまな
理由から十分に発揮されておらず、各団体が一丸となって同制度の浸透を目指
したことによるものだ。
・国内家具市場でも脅威の中国製品
2001年の国内家具出荷額は、約1兆7074億円。この出荷額は、10年前の91年
比で約44%減となっており、同業界の置かれた現状の深刻さがそのまま反映
されている。この要因としては、海外製品、とくに中国製廉価製品の流通による
ものが大きい。2003年に全世界から国内へ輸入した家具輸入総額(木製家具と
金属製家具の合計金額)は、約2657億円で99年以降の4年間で約31%増となって
いる。そして、中国からの家具輸入額だが、99年には約360億円であったのが
2003年には約1417億円(全輸入額の約40%)と、4年間で約3倍にも膨れ上がっ
ている。
帝国データバンク調べによる家具・建具業者の倒産件数推移をみると、近年の
ピークは2000年の139件。2002年には83件と一時的に百件割れとなったものの、
2003年には再び100件の大台に載った。今後、再び増加傾向に向かうのが懸念
される。
[8月5日付 帝国タイムス]
◆ DNA分析で樹種・産地を特定(森林総研) 違法・合法材に科学的裏付け
独立行政法人森林総合研究所は平成15~19年度の5年プロジェクトで、木
材DNAの分析などから、南洋材樹種の識別と産地特定の技術開発に取り掛かってい
る。研究はフタバガキ科の樹種を中心に、識別技術の基本を確立するもので、違法伐
採や違法商取引解決に貢献することを目指す。今後の研究成果や技術普及によって
は、合法・違法材の識別のほか、森林認証材の科学的な裏付けや、合板など製品の通
関時の樹種識別などにも応用ができそうだ。
(日刊木材新聞8月5日付)
◆ 共同プロジェクトで国産材流通を改革 九州の建築市場が山林経営の再建目指す
九州地区の建築市場協議会は共同で、新しい国産材流通を構築するためのプロ
ジェクトを開始する。まず、各協議会が共同利用できる製材加工拠点を設け、品質性
能の明らかなKD材の調達経路を確立。そのうえで山林事業者との結びつきを強め、流
通の無駄を排除すると同時にコスト構造経路を透明化する。山林事業者への適正な利
益還元が目的で、現在5000円まで下落している杉の立木価格を1万5000円に
回復させることを目指す。
(日刊木材新聞7月30日付)
◆ 積水ハウス関東工場、客に見せるプレカット工場へ
積水ハウス(大阪市、和田勇社長)は関東工場(茨城県総和町)内にシャー
ウッド(木造軸組金物工法)向け専用プレカットラインを新設した。施主や見込み客
など一般ユーザーに“見せる工場”を意識して作られた工場内には、リアルタイムに
加工している部材を50インチの大型モニターによって3次元画像でカラー表示でき
るシステムもあり、CCDカメラを使った全数検査の仕組みは「穴位置もエッジを
サーチして計測する初めてのもの」と同社。
(日刊木材新聞7月29日付)
お上は必死に抗戦。【自給率】というテーマで取り組みます。
【国産】って、本当に一番安全ですか?おいしいですか~っ?
オリンピックで国粋主義に盛り上がっている最中に国産企画や規制が。
◆国産牛、DNAで身元保証 年125万頭の肉片保存 [8/29朝日トップ]
http://www.asahi.com/national/update/0828/027.html
木材もDNA鑑定へ。そのうち人間もDNA鑑定していくの?
国産崇拝を突き詰めると、日本人が一番優秀で、信頼がおけるということに。
でも、今や中国産の野菜のほうが規制が厳しくて農薬少な目とのお話も。
【国産】が死語になったとき、日本もやっと世界の仲間入り。
しかし、上品な甘さです福島の桃。デルモンテのフィリピンのパインよりうまいぞ。
韓国系のロッテ、冬ソナコンビのチェ・ジウとヨン様をガムのCMで。さすが。
国家と民間を揚げて、海外から銭をしこたま集めましょう!
■農水省メルマ
(9)農林水産省木材利用拡大行動計画の平成15年度の実施状況に
ついて
http://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h16-8gatu/0806mokuzai.htm
(3)「平成15年度食料需給表」を公表しました
(総合食料局)
「食料需給表」とは、我が国で供給される食料の生産から最終
消費に至るまでの総量を明らかにし、国民1人当たりの供給純食
料と栄養量を示したものであり、食料自給率の算出基礎となるも
のです。
平成15年度の総合食料自給率(カロリーベース)は、前年度と
同じ40%となり、平成10年以降6年連続して横ばいの水準となり
ました。
詳細については、
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/fbs/fbs-top.htm
をご覧ください。
◆
(4)「ナンバーワン」から「オンリーワン」へ
~地域水田農業ビジョン~ (生産局)
今年から米政策改革が本格始動しました。これは構造改革を進
めながら、消費者重視・市場重視の米づくりを行おうとするもの
です。そして、この一環として地域水田農業ビジョンが各地で作
られています。
このビジョンは産地づくりの設計図とも言うもので、「ナンバ
ーワン」といった全国画一なものではありません。具体的には、
地域の条件と知恵を活かして、その地域の水田で「誰が」「どの
ような作物を」「どれだけ作るのか」を明確にした、まさに「オ
ンリーワン」の計画なのです。
そして、これらのビジョンが絵に描いた餅に終わることなく、
実現に向けて取り組んで行くとともに、さらによいものとなるよ
うに見直すことが重要です。
このたび、各地域での特徴的な取組をまとめました。
詳細については、
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/kikaku/suiden/index.htm
をご覧ください。
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2.施策紹介
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(1)消費者が必要な情報は、「産地名」が9割、「安全性等に関す
る認証」及び「出荷日」が8割
~野菜の生産流通情報に関する意識・意向調査結果より~
(大臣官房情報課)
このほど、生鮮野菜に関する情報の受発信について、生産から
消費までの各段階における意識の差を把握するため、平成16年6
月に生鮮野菜に関わる農業者モニター約750名、流通加工業者モニ
ター約500名及び消費情報提供協力者500名を対象に実施しました
ので、その概要を紹介します。
消費者が生鮮野菜を購入する際及び購入後に不安・不満が発生
した際に「必要である」とした情報は、「産地名(市町村・JA
名等)」が9割、「安全性等に関する認証(マーク)」及び「出荷日」
がともに8割でした。
また、「産地名(市町村・JA名等)」を「出荷(販売)時に提供
できる」と回答した農業者、食品卸売業者はともに8割、食品小
売業者は7割、「安全性等に関する認証(マーク)」を「販売時に
提供できる」と回答した食品小売業者は3割、「出荷日」を「販
売(出荷)時に提供できる」と回答した農業者は7割、食品卸売業
者は6割、食品小売業者は3割でした。
詳細については、
http://www.maff.go.jp/www/chiiki_joho/cont/20040820cyosa.pdf
をご覧ください。
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エコ・オン、九州出張へ。
■ 5 ■
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9月 エコロジーオフラインの会 in 九州
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~九州の豊かな自然の恵みとエコの関係を語りましょう!~
エコロジーオンラインでは、メールやウェブを通してお会いしている
読者のみなさんとの交流を図るため、オフラインの会を開催しています。
これまでの2回は、東京・林野庁の会議室を借りてのものでしたが、
今回は東京を飛び出し、九州、博多でのお茶会を企画しました。
=9月のエコロジーオフラインの会=
日時◆9月8日(水) 18:30~20:30
場所◆天神武藤ビル 2階
(株)島田建築設計事務所 『ワイ・クリエイト』内
〒810?0001 福岡市中央区天神3丁目11?1
http://www.animal-fukuoka.org/whatsnew/031210.html
最寄り駅:地下鉄天神駅から徒歩5分程度
天神駅は、JR博多駅から地下鉄で2駅
会費◆¥2,000
※当日は、かんたんなドリンクと軽食を用意しています。
※会費は当日、受付にてお支払いください。
その他◆当日は名札用、名刺入れを用意しておりますのでお名刺をお持ちください。
※出席をご希望される方は、下記の内容をメールでkyushu@eco-online.orgまで。
お名前
ご所属
どうぞよろしくお願いいたします。 上岡、木本
■ 6 ■
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「木の家に住む」講演会
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●日時:平成16年9月20日(月)午前10:30~午後4:00
●場所:あき津亭
●会費:昼食代として1,000円
●定員:30名(先着順)
●内容:第1部 11:00~12:30
広葉樹の多様さ、木の魅力をどう生かすか実物を交えて
第2部 1:30~3:00
木が使われる最大の場所である住宅と木の関係について、
そして幸福を生む住まいなどというものが本当にこの世
にあるのだろうか・・・?OHPなどを使いながら。
【講師紹介】
小椋敏光 1956年生まれ。
住環境研究グループ“ホーミースタディーグループ(HSG)”
講師会師範
NPO法人幸せな家庭環境をつくる会・福島支部長
株式会社オグラ代表取締役
代々会津の山の林業に携わり、広葉樹の森のプロジェクト
で「人と森」をテーマに活動を続ける。
主催:あき津亭
後援:エコロジーオンライン
連絡申込先:栃木県下都賀郡藤岡町大前1729?1
0282?62?2650
あき津亭・町田まで
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